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南向きの土地の良いところ、悪いところ

2021年04月23日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です♪

南向きの土地は、最も人気がある土地であり、
かつ最も資産価値が高い土地である、と考えられています。

その理由は、居住スペースに採光を確保しやすい、
間取りの自由度が高い、
道路から人目につきやすく防犯性が高い、
開放的な外観にしやすい、等々
このように考えられているからなのですが、
これらのメリットは、南向きの土地を購入した全ての方に確実にもたらされるものなのでしょうか?

例えば、南向きの土地に建つ家の多くは、
その恩恵を享受するために、基本的に南側に居室を配置し、
それぞれの部屋に大きな窓をつくっています。

しかし、これらは一見、南からの採光を確保しているように思いますが、
立地によってはその窓をカーテンやシャッターで閉めざるおえない場合もあります。
外からの視線が気になるからです。
そして家の中の声が隣近所に聞こえることが気になり、窓も開けれないこともあります。

また、直射日光が入ってくる場所が増えれば、
家の中が暑くなりやすいし、
テレビに光が反射して見にくくなってしまったり
直射日光の中に含まれる紫外線で床や家具が焼けやすくなってしまいます。

そして、こういった理由も合わさって、
余計にカーテンやシャッターを閉め切ったままにせざるを得なくなる、というわけです。
結果、逆に家の中が薄暗くなってしまいます。

☑間取りの自由度は本当に高いのか?

南向きの土地を買う最大の理由は、居住スペースを南に確保しやすいから、です。

となると、南に居住スペースを配置し、
かつ南に配置した部屋の南面には、大きな窓を設置することを前提として間取りを決めていってしまいます。

つまり、南向きの土地を買った時点で、自ずと、ある程度間取りが決まってしまうというわけなので、そう考えると、
間取りの自由度も決して高いとは言えないと思いませんか?

わざわざ採光が確保しやすい南向きの土地を買ったのに、
あえて南に居住スペースや窓をつくらないという
選択肢をとることが出来るならば話は別ですけどね。

☑防犯性は高くなるのか?

南向きの土地は、南側に居住スペースをつくり、
かつその南に大きな窓がある家が建つことから、
ある意味、防犯性が高い家が出来上がります。
外から家の中が丸見えになるオープンな家になるからです。

しかし、こういったお家は、窓を見ただけで家の間取りが分かってしまうし、
灯りをつけたままで寝るようにしないと、夜どの部屋を使っていて、どの部屋を使っていないかが、簡単に分かってしまいます。

また、プライバシーを確保するために目隠しや塀などを庭につくってしまうと、
せっかく丸見えになっていた庭を閉じてしまうことになり、
逆に防犯性が悪くなってしまいます。

ですので、防犯性の高さを維持するためには、
プライバシーを犠牲にし続ける覚悟が必要となるか、
あるいは常時カーテンやシャッターが閉まったままの薄暗い家に住み続ける覚悟が必要となる、
そして、どの部屋も夜ずっと電気をつけたまま暮らすようにしなければいけない、というわけですね。

☑開放的な外観ってどういうこと?

空を眺めることが出来、家の中から庭や緑を眺めることが出来、かつ視覚的に空間の広がりが感じられる
開放感たっぷりの室内をつくることが出来れば、毎日をとっても心地よく過ごしていただけると思います。

しかし、この空間をつくることと、外観が開放的であることは一切関係がありません。
外観を開放的につくればつくるほど、外からの視線を防ぐためにカーテンが必要となり、家の中が薄暗くなってしまうからです。

ですので、空や外を見ることが出来るようにするためには、
そもそもカーテンが必要のない窓をつくらないといけないのですが、
実は、それをするのが一番難しいのが、この南向きの土地です。

ですから、こういった点も冷静に考えていただき、土地選びを行うようにしていただければと思います。

南向きの土地が必ずしも一番いいわけでもなければ、最も高い価格で購入したにもかかわらず、
最も住みにくい家をつくってしまうかもしれません・・・

近隣の環境や、住んでからのイメージをつけることも
大切なことだと思います(^^)/


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北向きの土地の良いところ、悪いところ

2021年04月20日SIMPLE NOTE

北向きの土地のメリットは、駐車場と庭が分離出来ること、
そして、居住スペースが道路と反対側につくれるため、プライバシーが確保しやすいこと、ですが、
敷地の奥行きが深くなればなるほど、その恩恵をより享受しやすくなります。

敷地の奥行きが深くなれば、その分、家の南側に庭が確保しやすくなるし、
南側に建つ隣家から充分に距離をとることが出来、居住スペースに南からたっぷりと光が入ることから、
明るくて開放的で、かつ庭と一体感があるリビングダイニングキッチンをつくりやすいからです。

ですので、プロである住宅会社側では、
間口に比べて奥行きが深い北向きの土地が、全ての土地の中で最も良い土地であると言われています。

他方、奥行きが浅い北向きの土地は、南側に建つ隣家との距離が近くなってしまうため、
南からの光が充分に採れなくなるし、同時に、プライバシー性に優れた庭も充分な広さを確保することが出来なくなります。

つまり、日当たりが悪い、暗い・寒い・ジメジメの三拍子揃った家になりやすく、
かつ、北向きの土地のメリットであるプライバシー性が高く安全な庭をつくることも出来なくなってしまう、というわけですね。

これが、誰もが北向きの土地を避ける、最大の要因となるわけですが、
実際、北向きの土地の多くは、奥行きがそれほど広くないため、そのデメリットを諸(もろ)に受けやすくなってしまいます。

☑ネガティブな要素を逆手にとる!

このような理由から、北向きの土地は、南向きの土地に比べてずいぶんと安く価格が設定されているわけですが、
この“安い”という大きなメリットは、決して見逃してはいけない要素です。

しかし、このメリットを得るためには、
暗くなりそう・寒そう・ジメジメしそう・という大きなデメリットをクリアしなければいけません。

例えば、たとえ日当たりが悪いと分かっていても、
どうしてもリビングを南につくりたいとお考えであれば、リビングを吹抜けにするという解決策があります。

1階の窓に光が射し込まないのであれば、より高い2階の窓から光を採り込めばいいからです。

また、リビングの位置を南にこだわらないのであれば、リビングを南ではなく北に配置し、
そのリビングの南面に大きな窓をつくるという解決策もあります。

南側に建つ隣家から距離が遠くなれば、
南からの光をたっぷり採り込むことが出来るからです。

このように、土地が持つデメリットを解決することが出来る手段が『設計』であり、
その土地に合わせて間取りを考えることさえ出来れば、たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
明るく開放的な住まいをつくることが出来ます。
もちろん、プライバシーも完璧に確保しながらです。

ということで、ただ単に、日当たりが悪そうな北向きの土地というだけで、この土地を選択肢から外してしまわないように注意していただければと思います。

土地選びで“価格が安い”ということは、とっても大事なことですから!

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西向きの土地の良いところ、悪いところ

2021年04月12日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です☆

前回、東向きの土地について、
メリットとデメリットを踏まえながらお伝えさせていただきましたが、
引き続き今回は、西向きの土地についてお伝えしていきたいと思います。


まず、西向きの土地のメリットと考えられていることが、
『居住スペースを全て南に配置出来る』ということです。
東向きの土地と全く同じですね。

しかし、東向きの土地同様に、全ての部屋を南に配置した場合、
2階はまだしも、1階の南の窓から見える景色は南に建っている家の裏側となります。

つまり、給湯器やエアコンの室外機置き場、また、ゴミ置き場となっているであろうゴチャゴチャした汚い景色を眺めて過ごすことになる
というわけですね。

あるいは、それを避けるために、常時カーテンやシャッターを閉めておくか、
余分なコストをかけ目隠しや植栽などをつくることで、その汚い景色を防がざるを得なくなってしまいます。

また、西向きの土地は、午後からの日当たりが良さそうに思いますが、
その恩恵を受けるために、西面に大きな窓をつくってしまうと厳しい西日をずっと浴び続けることになります。

となると、夏場、家の中が暑くなりやすく、
結果、光熱費がかさんでしまうことになります。

厳しい紫外線を浴び続けることによって、
床材や家具やカーテンなども焼けてしまいますしね・・・

そして、それを防ぐために、結局ずっとカーテンやシャッターを閉めっぱなしにせざるを得なくなってしまいます。
東向きの土地と同じように、周りの人の目も気になるわけですしね・・・

結果、家の中が薄暗くなり、日中ずっと照明が必要な家になってしまうというわけです。

さらに、西向きの土地は東向き土地同様に、隣家が近くに建っているにもかかわらず、
一番南にリビングを配置しようとすれば、光がほとんど入ってこなくなってしまいます。

結果、西からの光も南からの光も、
充分に採り込むことが出来ない家になってしまうというわけです。
東に家が建っている場合、午前中も光が採りにくいわけですしね。

☑西向きの土地で住みやすい家を建てるには?

大切なことは、周囲から丸見えにならないようにしつつ、
家全体が明るくなるように、どのように採光を確保するのか?ということです。
つまり『プライバシーと明るさを両立させる』というわけです。

そしてそのためには、接道面である西の窓を最小限にしながらも、
リビング・ダイニング・キッチンはもちろん、
洗面脱衣室や寝室・子供部屋が明るくなるように、窓をつくることが出来るよう間取りを考えなければいけないわけですが、
これを実現するためには、以下のすべてを頭の中からリセットしていただく必要があります。

●居住スペースは全て南に配置する
●日影には家を建てない
●子供部屋は2階につくる
●水回りは基本的に北に配置する
●階段は日当たりが良い南にはつくらない

多くの方がこの5つを前提として家づくりをしてしまうのですが、
実は、これらは住みにくい家をつくる大きな原因となるため、
まずは、これらの固定概念を頭の中から一旦取り除いていただくことが大切です。

そして、それが出来れば、間取りの選択肢が一気に増えますし、
土地選びもずいぶんと自由度が増します。
土地選びの自由度が増す理由は、この固定概念さえなくなれば、土地の日当たりの良し悪しに関係なくどんな土地でも光が差し込む
明るくカラッとした家を建てることが出来るからです。

ということで、西向きの土地でも、間取り次第で
明るくて住みやすい家にすることが出来るので、
西向きのネガティブなイメージは一旦削除しながら、土地選びをしていただければと思います(^^)/


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東向きの土地の良いところ、悪いところ

2021年04月08日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です☆

一般的には、南向きの土地が一番良いと言われていますが、
この南向きの土地にもデメリットは存在します。

また、逆に南向き以外の土地は、デメリットが強調されがちですが、
北、東、西、それぞれに、その土地ならではのメリットも存在します。

では今回からは、東・西・南・北
それぞれの土地のメリットとデメリットについて、考えていきたいと思います。

☑東向きの土地について

東向きの土地の場合、
まず『朝日が入りやすい』というメリットがあると考えられていますが、
このメリットをそのまま取り入れるために、東側に大きな窓をつくってしまったら、
家の中が外から丸見えになってしまいます・・・

そして、それを防ぐためにカーテンをつけざるを得ないし、
さらに、そのカーテンを常時閉めておかないといけません。

結果、カーテンのせいで、
家の中が薄暗くなってしまい、
日中ずっと照明をつけておく事態になりかねません・・・

また、台風の時に備えてその窓にシャッターまで設置するとなれば、
その分コストがかさむだけじゃなく、家の景観までも乱してしまうことになりますが、
高いお金を出して建てたお家なので、せめて家の正面ぐらいは美しくしておきたいと思いませんか?

次に、東側接道の土地は、
『居住スペースを全て南向きに出来る』というメリットがあると考えられていますが、
これは、玄関を南に配置する必要がないからです。

しかし、ここで考えていただきたいことは、
“そもそも居住スペースを全て南に配置する必要があるかどうか?”ということです。

全ての部屋を南に配置した場合、
2階はまだしも、1階の南の窓から見える景色は、南に建っている家の裏側となります。

つまり、給湯器やエアコンの室外機置き場、
また、ゴミ置き場となっているであろう、ゴチャゴチャした汚い場所を眺めて過ごすことになる、というわけです。

あるいは、それを避けるために、リビングの窓のカーテンを常時閉めておくか、
余分なコストをかけ、目隠しや植栽などをつくり、汚い景色を防がざるを得なくなるというわけです。

また、東向きの土地の場合、隣家が近くに建っているにもかかわらず
一番南にリビングを配置すれば、リビングには光が入ってきにくくなります。

そして、そうなれば、冬に寒くなりやすく、結果光熱費も高くなってしまいます。

いかがですか?周囲の環境のことを考慮して間取りをつくらないと、
本来メリットと考えられているようなことでさえも、逆にデメリットになってしまうということが、
よくご理解いただけたのではないでしょうか?

それゆえ、このようなデメリットが生じないよう、間取りを考えていかなければいけません。

☑そもそも、全室南向きである必要はあるのか?

多くの方が、居住スペースを出来るだけ南に配置しようとしますが、
果たしてその必要はあるのでしょうか?

例えば、寝室はどうでしょうか?
あなたは何時から何時まで、この部屋を使っていますか?
そして、寝ている時間以外、この部屋で過ごすことはありますか?

また、子供部屋に関しても、南向きの部屋である必要があるのでしょうか?
日中子供部屋は使いますか?
子供部屋を子供部屋として使用する期間は果たして一体どれくらいあるのでしょうか?
そして、子供たちが家を出て行った後は、その部屋をどのようにお使いになるのでしょうか?

これらの部屋は、明るくあるべきではあるものの
そのために必ずしも南向きにする必要はない、とは思いませんか?

このように部屋の向きを、必ずしも南向きにしなくてよくなれば、
ずいぶんと間取りに自由度が出るし、敷地をより有効活用出来るようになり、
結果的に、先程挙げた幾つかのデメリットをすべて解消しやすくなります。

ということで、東向きの土地で家を建てる予定の方は、
東向きの土地のメリットだけじゃなく、
デメリットもよく理解し、出来上がった間取りが
その土地で考えられるデメリットを解消出来るかどうかを頭の中でシュミレーションしながら、
設計図とにらめっこしていただければと思います(^_-)


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家づくりのコストを左右する収納

2021年03月25日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です。

前回お伝えさせていただいたように、家は出来るだけミニマムにつくるべきです。

その最も大きな理由は、もちろん『コスト』なのですが、
今回お伝えさせていただく『収納』もまた、いたずらにコストを押し上げてしまう大きな要因となります。


“家を建てるなら、収納はたくさんつくりたい・・”
家を建てる誰もが、間違いなくこのようにお考えになるでしょう。

今暮らしているアパートの収納では、全てがおさまりきらず、
部屋に溢れてしまっているでしょうし・・・

そして、予算が許す限り出来るだけ多くの収納をつくりたいとお考えになり、
その希望を設計士に伝えます。

☑家づくりの落とし穴

しかし、いざプランが出来上がってみると、
“あれっ?これだけじゃ足りないんじゃないか?”
と感じてしまいます。

プリントアウトされた間取図をひたすら上から見てしまうと、
99.9999%収納が少ないような気がしてしまうからです。
そして、その不安を打ち消すために、
床面積を広げることによって、収納の分量を増やそうとします。

結果、それに連動して家のコストがどんどん膨れ上がっていってしまいます。

☑収納の正しい考え方

このように、収納を『床面積』で判断してしまうと、
それに連動してコストが上がってしまうことになるのですが、
しかし、それに比例して、より多くのモノが置けるようになるわけではありません。

ましてや、動線をより短くし利便性を高めるために、『通り抜け動線』にされる方がいらっしゃいますが、
通り抜けることが出来るということは、イコール『廊下』がそこに出来るということであり、
そのスペースを収納として使えなくなるため、
床面積とコストは増えたものの、収納量は増えないどころか減ってしまう・・・
なんてことになってしまいます。

では、どうすればいいのか?ということになりますが、
この答えは至って簡単で、
収納は『壁面積』で考えるということです。

つまり、いかに壁を上手く使ったか?
ということが収納量を大きく左右する要因となるわけですね。

例えば、一般的に天井高は2m40cmありますが、
この高さの中に、棚板を2枚しかつけないのと5枚つけたのでは、
単純に置ける場所が2倍違ってくることになります。
2枚の場合、3段の収納になるのに対し、5枚の場合、6段の収納になるからです。

また、リビングダイニングキッチンの周辺に置くものは、
細々したモノばかりだと思いますが、
これらを管理しやすくしようと思えば、奥行きの深い収納をつくるより、奥行きが浅い収納をつくるべきです。

そして、奥行きを半分にし、逆に横幅を2倍にすれば、
全く同じ床面積のまま、つまりコストは全く同じのままで
収納量を4倍にまで増やすことが出来ます。

また、そもそも家の壁の量を多くすることも大切です。
つまり、必要がない窓はなくすべきである、
ということですね。

家の壁が多くなれば、収納として利用出来る壁が増えます。
また、それだけじゃなく、壁が多くなった分、耐震性も高くなるし、
窓よりも壁が増えた分、断熱性も気密性も高くなります。

このように壁を上手く使うことを前提とした収納づくりをすることが出来れば、
家のコストを上げることなく、収納がたっぷりあるお家をつくることが出来るだけじゃなく、
耐震性にも省エネ性にも優れたお家をつくることが出来るようになります。

ということで、間取図をずっと眺めて、無駄に床面積とコストを増やしてしまわないように気を付けながら、
家づくりをしていただければと思います♪


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