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日当たりに難がある土地の家づくり

2021年01月29日SIMPLE NOTE

こんにちは、クオリティハウスの橋本です。

例えば、下記のように
南に家が建っている土地に家を建てるとしたら、
一般的には、日陰部分を避け、
日なた部分に家を建てるように計画を立てます。

その結果、
問答無用で2階建住宅を
建てざるを得なくなってしまうわけですが、
果たして、このような土地では、
その選択肢しかないのでしょうか?


この図面のような感じで家を建てた場合、
・外構工事費用が高額になってしまう・・・
・いつも過ごす場所が薄暗くなってしまう・・・
・住んで半年もしたら生活感満載のお家になってしまう・・・
・洗濯・片付けに手間がかかってしまう・・・
といったデメリットを、
かなり高い確率で体験することになるので、
まずは、これらについて
具体的にお伝えしていきたいと思います。

☑外構工事費用が高くなってしまう・・・

日陰を避けて家を建てるとなると、
その日陰部分にも外構工事をしなければいけなくなるため、
単純に、その分外構工事費用がかさんでしまいます。

しかも、この場合、日影部分の工事費用が高くなりやすく、
想像以上に外構工事費用がかさんでしまうことになります。

というのも、リビングの窓から見える景色が、
南に建っているお家の裏側(北側)となるため、
勝手口やゴミ箱や給湯器や室外機などが並んだ
汚い裏側を見なくていいように、
庭を美しくコーディネイトしたり、
目隠しの為の植栽をしたり、
塀のデザインにこだわらざるを得なくなるからです。

結果、あっという間に、
当初の計画より100万円以上足が出てしまうことになります。

☑いつも過ごす場所が薄暗くなってしまう・・・

また、それだけの外構工事をする予算がない場合、
殺風景な仕上がりの庭になってしまうのですが、
そうなれば、汚い家の裏側しか見えないリビングの窓は、
ずっとカーテンやシャッターを閉めた状態にせざるを得なくなってしまいます。

結果、カーテンによって光が遮断され、
家の中が薄暗くなってしまいます。
そして、一日中照明が必要となってしまいます。

☑住んで半年もしたら生活感満載のお家になってしまう・・・

このような土地に建てる家に限らず、
2階建て住宅の大半は、
子ども部屋が2階につくられていますが、
果たして、子供たちは自分の部屋を上手く使えるのでしょうか?

もし、上手く使ってくれなかったとしたら、
子どもたちの荷物は、
いつもリビングやダイニング付近に
散乱している状態になってしまいます。

そして、やがて、
片付けてもキリがない状態にすっかり疲れてしまい、
いつも散らかった生活感満載の家になってしまうでしょう。

☑洗濯・片付けに余計に手間がかかってしまう・・・

先程お伝えさせていただいたように、
リビングやダイニング付近に存在する荷物の大半は
子供たちのものではないでしょうか?

となると、リビングダインングを
出来るだけ美しい状態を保つことが出来るかどうかは、
子供たちがカギを握っていると言っても過言ではないと思いますが、
いつも過ごす場所がキレイに保ちやすくなると、
片付けや掃除にかかる手間も必然的に減ることになりますよね?

また、2階建て住宅の最大の難点が、
洗濯動線が悪くなりやすいということです。
というのも、1階の北に位置する洗面脱衣室から、
2階の南に面するベランダまで重い洗濯物を運んで行くのが
基本的な動線となるからです。

つまり、『最短の動線』どころか
真逆の『最長の動線』で作業することになるというわけですね。
必ず毎日しなければいけない家事であるにもかかわらずです。

しかも、取り込んだ洗濯物を、
再び1階まで持って降りてたたみ、
再び2階の収納まで運ぶようになるとしたら、
決して効率が良い動線とは言えないですよね?

これらのことは、
実際住んでみて初めて気が付くことばかりです。

しかし、家を建てる前に、
これらの事実を知っておくことが出来れば、
そして、設計によってそうならないように出来れば、
効率のいい家事動線をつくることも出来るし、
明るい家にすることも出来るし、
片付けやすい家にすることも出来るし、
外構工事の予算をオーバーすることもなくなります。

なので、いい家を建てるために、
どんな家にしたらいいのか?ということだけじゃなく、
土地の選び方や土地の活用の仕方についても勉強していただき、
失敗しないように気をつけてください♪

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敷地と家の関係性

2021年01月26日SIMPLE NOTE

こんにちは、クオリティハウスの橋本です(^^)/


家づくりを始めて、SNSや住宅雑誌を見たり、
モデルハウスや見学会に足を運び、
たくさんの家に触れていると、
実現したい様々な要望が
どんどん積み重なっていくことと思います。

しかし、間取りは要望だけで決まるのではなく、
実際は、その土地の環境に大きく左右されるため、
土地を無視したままで要望を固めていくことは、
決してオススメ出来ることではありません。

そうしてしまうことによって、
逆に住みにくい家が出来上がってしまう
可能性が高くなってしまうからです。
また、無駄なコストが余分にかかる可能性が
高くなってしまうからです。

ですので、“間取りは環境に合わせてつくるものである”
という基本原則を、
絶対に忘れないように覚えておいていただければと思います。


例えば、あなたが、
南全面にリビングダイニングキッチンを配置したい・・
そして、南に大きな窓をつけたい・・
という要望をお持ちで、
その実現が家づくりの絶対条件だと仮定します。

しかし、すぐ南に家が建っている土地に
家を建てないといけないとしたら?

まず考えられることは、
そもそも日が充分に当たらなくなり、
南にリビングをつくったにも関わらず
家が薄暗くなってしまうということです。

また、その土地は、
すぐ南に建っている家の裏口や裏面が見えるため、
いつも過ごすリビングの大きな窓から見える景色は、
散乱したゴミや、換気扇や窓から垂れる汚れやコケ、
エアコンの室外機や給湯器といった
生活感に溢れたものばかりになってしまうため、
それを隠すためカーテンを閉めざるを得なくなってしまい、
さらに家の中を薄暗くすることになります。

では、南に家が建っていなかったり、
あるいは建つことがない土地であれば、
その要望の実現は問題ないのでしょうか?

この場合、日当たりを阻害するものがないため、
一見、南につくったリビングには、
日光がサンサンと降り注ぐように感じます。

しかし、リビングが外から丸見えになってしまうとしたら、
それを防ぐために、
カーテンを閉めた状態にせざるを得なくなるし、
おそらくこの先ずっと、
そのカーテンを開けることが出来ないかもしれません・・・

ですので、その条件が絶対だとしたら、
外からリビングが見られないような
土地を選ばないといけないし、
そうなれば、家が密集して
建っていない地域にする必要があります。

つまり、土地の予算を上げずに
その要望を実現しようと思うと、
住む地域を変更せざるを得ないというわけですね。

あるいは、それが出来ないのであれば、
希望する地域でより広い土地を購入しつつ、
さらに、敷地の南には視線を遮断するための
塀の工事を施す必要があるかもしれません。

つまり、土地代と庭代に、
より多くのコストを掛けざるを得なくなってしまう
というわけです。

☑住む地域とコストと住みやすさと

家づくりでは、住む地域も大切だし、予算も大切です。
また、住みやすさも大切なので、
このバランスが取れた家づくりをしなければいけません。

そして、そのためには、
“間取りは環境に合わせてつくるものである”
という基本原則を守ることが必要不可欠です。

たとえ南に家が建っていても、
リビングに南からの光をたっぷりと採り込むことは出来るし、
南に建っている家の汚い裏面を
眺めながら暮らす必要もありません。

また、丸見えという犠牲を払ってまでして、
一番南に大きな窓をつけなくとも、
リビングに南からの光をたっぷりと採り込むことも出来ます。

そして、どんな土地であったとしても、
全ての部屋を自然の光だけで明るくすることも出来ます。
もちろん、プライバシーもしっかりと確保しながら。

これらの問題は、
全て土地によって解決出来ることではなく、
全て設計によって解決出来ることです。
環境に合わせて間取りをつくることによって、です。

ですから、あらかじめ要望を固めてしまうことによって、
住みやすさを犠牲にしたり、
また無駄にコストを上げてしまい、
後々の暮らしの質を
犠牲にしないようにしていただければと思います♪

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昼も夜も大切な「光」

2021年01月21日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です☆


以前は、部屋ごとに、
天井の真ん中にシーリングライトと呼ばれる
大きな照明器具を付けるのが主流でした。

この器具の良いところは、
寝る時に常夜灯(別名豆球)に出来ることであり、
真っ暗の中寝るのが怖い人にとっては
非常に嬉しい機能だったりします。
夜中、トイレで起きた時も真っ暗じゃないから、
安心して行けそうですしね。

しかし、この器具はデザイン的な面で言うと、
決してカッコ良いとは言えないことから、
近年は、この器具に変わって
ダウンライトと呼ばれる天井埋め込み型の
小さな照明器具を数多く設置するようになってきたり、
間接照明を随所に使用することが主流となってきています。

そして弊社でも、
ダウンライトを主に使うことが多いのですが、
意匠性を高めるために、
バランスを考えて器具を配置することはもちろん、
部屋や場所によって設置する場所に気を付け、
より過ごしやすい空間になるように工夫をしています。

例えば、寝る時は上を向いて寝るため、
基本的にはベッドの真上に器具をつけないようにしています。
シーリングライトなら常夜灯に出来るので問題ないですが、
ダウンライトは、たとえ調光機能をつけたとしても、
どうしても常夜灯よりも明るくなってしまい、
睡眠の妨げになりやすいからです。

リビングも、よく考えて照明を配置すべきです。

太陽の光もそうですが、
テレビに照明の光が直接当たると、
反射して画面が見にくくなってしまうからです。

ですので、照明器具の使い分けや、
配置への工夫をしなければいけないんですよね。
ダウンライトの設置位置を工夫したり、
あるいは、別の器具で光を補助的に補ったり、
あるいは、間接照明を使ったり、という風に。

☑日中も場所に応じて光の採り方に工夫が必要

そして、この光に対する配慮は、
夜だけじゃなく、日中においてもすべきことです。

例えば、寝室は文字通り、
「ただ寝るだけの部屋」であるため、
基本的には、太陽が出ている間は使うことがありません。
そしてそう考えると、そもそもこの部屋を、
日当たりが良い位置に配置する必要がありません。

また、子ども部屋に至っても、
日当たりが良い南に配置し、
しかも大きな窓をつくってしまうと、
太陽の光線が鬱陶しくて、
自分の部屋で勉強しにくくなってしまうため、
無理に日当たりが良い位置に配置する必要はありません。

子供たちは、遅かれ早かれ、
いずれ出て行くことになるし、
そうなれば物置として使うようになる可能性も
充分にあり得ますからね。

他方、一般的には、
日当たりを良くした方が良い場所が、
なぜか日当たりが悪い場所に配置されています。
洗面室やランドリールームといったスペースです。

最近は、アレルギーもあってか、
外干しよりも室内干しを希望される方が増えていますが、
そうなれば、ランドリールームは、
出来るだけ太陽の直射日光が当たる場所に配置した方が、
いいと思いませんか?
直射日光が当たれば、除菌効果がありますしね。

この他、一番過ごす時間が長いリビングは、
一番日当たりを良くしたいと誰もがお考えになるでしょうし、
その実現のために、リビングを一番日当たりが良い南に配置し、
その南面に大きな窓を設置されますが、
そのほとんどが、カーテンが閉じられた状態になってしまっています。
丸見えになってしまうからです。

また、日が入ってき過ぎて暑いせいか、
あるいは、紫外線で家が傷んでしまうのを防ぐためか、
あるいは、光がテレビに反射して見にくいせいか、
あるいは、防犯的な理由なのか、
シャッターまで閉めいるお家も、よくお見かけします。

これでは、光が室内に入ってこないし、
なんのために大きな窓を設置したか分からないですよね?

ですから、日中の自然光も、
直接的に採り込むべき場所と
間接的に採り込むべき場所を見極めて、
敷地条件に合わせて間取りを考えるようにすべきなんですよね。

結果、昼間も夜も、
非常に過ごしやすいお家が出来上がるというわけです。

「光」は心地いい暮らしをするために、
最も大切な要素と言っても過言ではありません。
ですので、昼も夜も大切な「光」を、
心地よく感じられるような住まいを意識しながら、
間取りを考えてみていただければと思います(^^)



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家とお金の正しい知識

2021年01月19日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です(^^)


給料の振込をしているし、
カードや公共料金の引き落としもしているから・・
会社が取引しているメインバンクだから・・
友人や知人が勤めているから・・
不動産屋さんや住宅会社に勧められたから・・
同僚や友人の多くがそこで借りているから・・

大切な住宅ローンを、
こういった理由だけで選んでいる方は、
決して少なくないと思いますが、
実際は、融資条件や金利などを
冷静に比較した上で決めるべきです。

また、家を建てると、
住宅ローン控除制度によって
所得税と住民税が控除されるのですが、
この制度はもちろんのこと、
同時にiDeCoを併用することによって、
節税効果をうまく利用し、
将来のために合理的にお金を貯めていくべきです。

つまり、家づくりを行う時には、
家に関する知識と同時にお金に関する知識も、
つけていただくことをオススメしています。
生命保険を含め、貯蓄方法なども、
リセットして考えるにはちょうどいいタイミングですからね。


例えば、同じ金額を借りるにしても、
金利が違えば、その支払利息は大きく異なります。
3000万円を35年返済で借りると仮定して、
2つの条件で比較してみましょう。

条件1:35年間ずっと金利1.4%(保証料0.2%含む)
→毎月の返済金額:90,392円
→総返済額:37,964,849円
→総支払金利:7,694,849円(総返済額―借入額)

条件2:1〜10年の金利0.7%(保証料0.2%含む)
11〜35年の金利1.04%(保証料0.2%含む)
→毎月の返済金額:1〜10年80,556円、11〜35年83,933円
→総返済額:34,846,694円
→総支払金利:4,846,694円(総返済額―借入額)
(*注:金利を、それぞれの地域に合わせて入れ替えた上で、
返済金額と以下の控除額等の計算をやり直してください!!)

このように条件1と条件2では、
同じ全期間固定型の住宅ローンであるにもかかわらず、
支払利息が2,858,155円も違ってくることになるのですが、
たった1つの理由、
条件2の住宅ローンがあることを知っていたかどうかだけで、
285万円も余分な支払いをすることになってしまうのが、
住宅ローンという買い物なんですよね。

また、住宅ローン控除のことも考慮し、
夫婦2人の名義で借入をしつつ、
同時にiDeCoにも加入することで、
節税効果を最大化するのと、
ローン控除のこともiDeCoの存在も知らず、
ローンを借りてしまうのとでも、
大きな差異が生じることになってしまいます。

ともに30歳で年収300万円ずつのご夫婦が、
3000万円を金利1%で借りると仮定して、
2つのパターンで比較してみましょう。
(分かりやすく給料はずっとそのままで、
それぞれの年間の所得税を6万円、住民税を12万円として試算)

条件1:夫婦が2分の1ずつの名義にし、
iDeCoに月々1万円ずつ60歳まで加入
→13年間の住宅ローン控除総額:321.88万円
→iDeCoによる30年間の控除総額:108万円
→合計の節税額:429.88万円

条件2:債務はご主人、奥さんは連帯保証人、iDeCoには加入せず
→13年間の住宅ローン控除総額:234万円

もちろん、この試算は年収や借入額によって、
またiDeCoの掛金によって異なってくるのですが、
今回の条件の場合、
名義を分けたこととiDeCoに加入しただけで、
195.88万円も手元に残るお金が違ってくることになるんですよね。

このように、選ぶ住宅ローンによって、
また住宅ローンの借り方によって、
そして国の制度を上手く利用したかによって、
数百万円もの違いが生じるのが、
家という大きな買い物です。

☑そもそもの予算設定から間違えないこと!

さらに、もう1つ大切なことが、
そもそもの予算設定を間違えないということです。

資金計画の結果、
あなたにとっての理想的な予算が2800万円となれば、
その予算の中で買える土地を選び、
その予算の中で出来る家を建てるべきです。

しかし、多くの方が、
理想的な予算の範囲でおさまらないため、
その予算を超えて家づくりをしてしまいます。

結果、数百万円~予算を上げて家づくりをするわけですが、
それはつまり、それだけ自由に使えるお金が減るということでもあります。

仮に、600万円予算が増えてしまえば、
それに金利を合わせた額が、
自由に使えなくなってしまうし、
これに加えて、選ぶ住宅ローンを間違え、
かつ、ローン控除のことを考慮せずローンを借り、
さらに、iDeCoの存在も知ることなく家づくりをしてしまえば、
1000万円以上も可処分所得が違ってくることになるかもしれません。

ということで、家を建てた後の暮らしはもちろん、
子供たちの教育費用のこと、
自分たちの老後のことまで考え、
家づくりだけじゃなくお金についても知識を身につけ、
将来への不安を感じることのない
合理的な家づくりしていただければと思います!!



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キーワードは土地選び

2021年01月14日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です☆

2019年3月にSMBCコンシューマーファイナンスが
30歳〜49歳の男女1000名を対象に、
『現時点で、どのくらい貯蓄が出来ているか?』を調査したところ、
全体の約23%が『現時点での貯蓄額は0円』と回答し、
全体の約25%が『1万円〜50万円以下』と回答したとのことでした。

つまり、この2つの割合を合計すると、
30歳〜49歳の全体の約半分の方が、
貯蓄が“全くない”か、あるい“ないに等しい”
という結果が出たということなのですが、
この結果が物語っていることは、
計画的に貯蓄していくことがいかに難しいのか、
ということではないでしょうか?


そして、この結果が招く最悪の結末は、
老後貧乏に陥ってしまうということです。
まだまだ若く体が元気なうちは働くことが出来るし、
不足分も金融機関から資金調達出来るため、
なんとか乗り切って行くことが出来ますが、
歳をとればそういうわけにもいかなくなるからです。
年金だって確実に減ってしまうでしょうしね・・

ですので、給料の金額に関係なく、
問答無用で強制的に貯蓄していかないといけないのですが、
そのためには、まず収入と支出のバランスを
しっかり考えなければいけません。

つまり、入ってくるお金を急激に増やすことは難しいので、
出て行くお金を合理的に見直す、というわけですね。

☑その住宅ローン返済は適正なのか?

とはいえ、生活費や食費をやたらと切り詰めたり、
こずかいが激減するのは、
ただただストレスばかりを溜めることになるので、
一番、固定費として見直して欲しい費用は、
家賃や住宅ローンといった住居費です。

例えば、あなたが欲しい地域で土地を買い、
あなたの希望が全て詰まった家を建てるためには、
35年に渡って毎月10万円の返済が必要だとします。
しかし、そうすることによって、
全く貯金するゆとりがなくなってしまうとしたら、
これは果たして正しい選択なのでしょうか?

この場合、
もし毎月の負担を2万円減らすことが出来れば、
そして、その浮いたお金をずっと
貯蓄・運用していくことが出来れば、
35年後あなたの手元に残るお金は、
1000万円前後違うことになるかもしれません。

また、家事と育児を夫婦で協力して行うことによって、
あなたの奥さんにもフルタイムで働いてもらい、
奥さんにも毎月2万円をずっと貯蓄・運用してもらったとしたら、
さらにもう1000万円老後資金が違ってくることになります。

これが出来れば、
日々の暮らしにおいて何かを無理に我慢することなく、
老後に備えた貯蓄をしていくことが出来るようになります。

しかし、そのためには、
毎月のローン返済を2万円抑えられるように
土地選びと家づくりをしなければいけません。

☑キーワードは”常識にとらわれない”こと

35年ローンで家づくりを考えた場合、
毎月の返済負担を2万円抑えるためには、
家づくりの予算を600万円抑える必要があります。

そして、それを実現するためには、
家の予算を削るだけでは無理なため、
同時に土地の予算も削らなければいけないのですが、
そのためには、以下のことを
知っておいていただく必要があります。

・土地は日当たりが良さそうなほど、
人気があるため、値段が高く設定されているし、
値引き交渉の余地もないということ。

・でも、日当たりがいい土地だから、
明るく心地いい家になるわけじゃないということ。

・日当たりが悪そうな土地ほど、
人気がないため、値段が安く設定されているし、
値引き交渉に応じてもらいやすいということ。

・そして、土地の日当たりの悪さと
家の日当たりの悪さに相関関係はほとんどないということ。
(この理由は設計で土地の問題点を解決出来るからです)

ということで、
“住みやすさは土地の条件に左右されない”
という事実を頭に入れていただき、
土地に予算を使い過ぎて、
全く貯蓄出来ないような状況にならないように、
賢く土地選びをしていただければと思います(^^)/



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