表示タイプ:詳細記事
カテゴリ:ブログ
投稿期間:全て
【境界明確化事業】
境界明確化事業 とは、土地の所有権や使用権の不明確な場合に、正確な境界を定めるための手続きを行うことです。
具体的には、現地立ち会いや地図の作成、協議などを通じて、土地の所有権や使用権の権利関係を明確化していきます。
地域の山の木を使うようにできるための一歩です。
今回、これを行なっている宇陀の森庄銘木さんたちと、宇陀の山で参加させていただきました。
急斜面、道なき道、登ったり下ったり、滑ったり、ひたすら歩いてしんどかったです...
正直、めちゃくちゃ大変でした。
顔の見える、話ができる、山を守り人と人の繋がり(地産地消)を大事にしたい、そんな想いの元で行われているこの境界明確化事業。
橋本工務店も奈良県産の木を使い家を建てていますが
家づくりには、4tトラック4台分くらい、沢山の無垢の木を使います。
私たちが使っている家を建てる木材は、山の手入れをされながら50年以上かけて育つもので、1年や2年でポンと採れるものではありません。
間伐したりして手入れもしないと山の中に光が入らず、木が成長しないんです。
そうなると、土砂災害などの危険が増します。
川上が荒れると、川下も荒れるとはそのことでしょうか。
放置してはいけないんです。
山の中の木も、その木を何に使うか選別をしなくてはいけなくて、全部が全部、柱や梁、床として使える木ではありません。
傷ついたりした木は、見た目使えそうでも製材したら割れてしまい柱などにはできないです...
そんな木を、道をつくって、人の手で伐採して、運んで、やっと家に使えるようになります。
柱1本とろうと思うと、もうすごい年月と労力で
それだけ本当に貴重なものです。
けれど、時代の流れと共に関心が薄れていってしまいました。
だから、この壮大な家づくりの一連流れをご存知ない方も多いのかなとも思います。
それは消費者目線を考えず、あぐらをかいてしまっていたことにも問題があったのかもしれません。
住まい手あっての家づくり、それは絶対に忘れてはいけないこと‼️
けれど、こんなに様々な想いや人の手間が加わった家づくりを
ただ売れれば良い、建てれば良い、そんな風には絶対思えないです。
簡単に考えたくありません。
家づくりは1人でするものではないです。
林業も1人でするものではないです。
大量生産、大量消費ではなく
これまで以上に、1つ1つの事柄に寄り添うことを大切に、真剣に考えて家づくりをしていきたいと思いました。
今を一生懸命に生きるご家族の暮らしを大切に考えるためにも
工務店の立場からも、様々な事柄から目を背けず、対話を大切に
しっかり目で見て心で感じ、考え、皆さんに伝え続けていければなと思います。
お金になるか、ならないかでのそんなつまらない判断ではなく、
人と人との繋がりを大事にした家づくりを本当に必要とされる方の元へ届けられるよう、必死に頑張っていきたいと思います。
境界明確化
沢山の協力があって、あと10年もかかる長い道のり。
皆さんの協力がないと、あと60年~80年かかってしまいます。
そしてその間にも山がどんどん荒れていってしまう。
この太さで樹齢30年くらいの木。
柱にするにはもっと年月がかかります。
0745-82-2752
0745-82-2752 お問合わせ株式会社橋本工務店/〒633-0218 奈良県宇陀市榛原檜牧1123-1
受付時間/ 9:00~18:00(休業日:日曜・年末年始・GW・お盆)