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土地に対する固定概念

2021年09月03日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です☆

突然ですが、上記の図のこの分譲地にあるA・B・Cの中で、最も売れにくい土地はCです。

南に隣接して家が建っているため、
日当たりが悪くなりそうだし、土地の面積もやや小さめだし、土地の形もやや微妙だからです。

ですので、不動産屋さんは、
同じ立地であるにもかかわらず、少しでも売れやすいようにこの土地だけは価格を低めに設定します。

では、このCは、AやBに比べて約200万円安いとしたら、
あなたは、この土地を買いたいでしょうか?

・・・わざわざ率先して買いたい、とは思わないですよね。

でも実は、この3つの中で最もオススメなのは、
このCです。

では、その理由についてお伝えさせていただきます。

☑より安く買うことが出来る!!

その一番の理由が、他より安い価格で手に入れることが出来るということです。

AやBは人気があるため、高額になります。

ただ、いくら安く買えそうだとはいえこの土地に家を建てるとなると、
日当たりが悪くなるんじゃないかという不安がどうしても頭から離れないですよね?

では、日当たりが悪い土地は、家も日当たりが悪くなってしまうのでしょうか?

この土地に家を建てる場合、最もやってはいけないことが、敷地の一番南にリビングを配置することです。
間違いなく日陰になってしまうからです。

ですので、この土地ではリビングに南からの光を入れるならば、
南に隣接して建つ家から、リビングまでの距離を充分にとるか、あるいは、より高い位置からリビングに光を落としてくるか、
のいずれかの方法を選択すべきです。

そして、そのように考えるコトが出来れば、
たとえ日当たりが悪い土地であったとしても、リビングに直射光を入れることが出来るし、
家の中をいつも明るい状態で保つことも出来ます。

また、日陰となる部分には、直射日光が必要のない部屋を配置するようにします。
玄関やトイレや収納といったスペースですね。

収納に至っては、直射日光を入れない方が良いですし、
玄関やトイレに至っては、ただ明るくするだけなら必ずしも南からの光に頼らなければいけないというわけじゃないですからね。

つまり、、、
家の明るさと土地の日当たりの良さは比例しない
ということです。

あるいは、言い換えると、設計とは土地が持つ問題を
解決するための手段であるため、
そもそも土地の日当たりなんて一切気にする必要がないというわけですね。

この基本原則さえ理解しておけば、
土地に無駄に多額の費用をかける必要がなくなります。

結果、家づくりの予算を抑えることが出来るし、利息の支払いもその分圧縮することが出来ます。

ということで、土地を選ぶ時には、
南向きにこだわる必要はないということを覚えておいていただければと思います。

この思い込みがなくなれば、家づくりの幅が一気に広がるし、家づくりのコストも随分と抑えられますので(^^)



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土地の選び方

2021年08月22日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です。

例えば、あなたが住みたいとお考えの地域でこのような分譲地があった場合、
あなたは、A・B・Cの中のどの土地を選ばれるでしょうか?


おそらく直感的には、AかBの土地がいいかな!
と、思われたのではないでしょうか?

Cは南に家が建っているため、日当たりが悪くなりそうなのに対し、
AとBは南が道路となっているため、日当たりが良さそうですからね。

では、もう少し具体的に条件をつけてみるので、
改めてお考えいただけますか?

南道路であるAとBは、土地の価格が坪あたり20万円とし、
東道路であるCは、土地の価格が坪あたり18万円だとしたら、
いかがでしょうか?

AとBは、50坪×20万円=1000万円で、
Cは、44坪×18万円=792万円
ということです。

同じ立地でありながら、200万円ほど金額に違いが出ますが、
この条件が加わるとしたら、どちらを選ばれるでしょうか?

☑土地の考え方

家は大きな買い物であり、やり直しがきかないこと。
そして200万円という価格差は、30年や35年といった長期で考えると
そう大きなものではないと思ってしまうこと。

この2つの理由から、
出来ることなら日当たりが良い土地を買いたいと思うのが、ごく当たり前の感情だと思います。

しかし、この分譲地の場合、
土地購入に際してもう1つ考えなければいけない重要なポイントがあります。

それは、「ワンルームマンション」が、道路を挟んだ場所にあるということです。

しかも、図面には書いていませんが、
このワンルームマンションは、3階建て全24戸あるのですが、
共用部分となる通路と玄関が全て北にあります。

つまり、AとBの土地は、
目の前にあるワンルームマンションから常に丸見えの環境にあるというわけです。

ですので、このAとBに家を建てる場合、
住み心地のいい家にするためには、ワンルームマンションからの視線を
遮断する必要があります。

せっかく南からの光をたっぷりと家の中に採り込める土地を買ったにもかかわらず、です。

☑環境を無視して家を設計してしまうと・・・

例えば、南向きの土地の良さを活かして、南に出来るだけ多くの部屋を配置し、
かつその南面に大きな窓をつくってしまったとしたら、一体どうなるでしょうか?

おそらく、その窓に付けたカーテンやシャッターをずっと開けることが出来ないままでいるのではないでしょうか?
そして、朝からずっと電気をつけたままで過ごさなくてはいけなくなってしまうかもしれません。

また、この土地でウッドデッキを庭に向かってつくった場合も、
間違いなく使いやすいウッドデッキにはなりません。
そして結局使わないウッドデッキになってしまいます。
マンションの人からだけじゃなく、周囲の人からも常に丸見えになるからです。

こんな状況になってしまうのでは、
せっかくより高いお金を出してまでして、この土地を買った意味がなくなってしまうと言っても過言ではないと思いませんか?

多くの方が、南向きが一番良い土地だと完全に信じ込んでしまっています。

しかし、現実は、南向きは最も設計が難しい土地です。
日当たりが良いがために、南に部屋や窓をつくらなければ勿体ないというバイアスがかかってしまうからです。

ですから、単純に日当たりが良さそうだとか、
みんなが良いと言うからという理由でだけで、
南向きの土地を選ばないように気を付けていただければと思います。

そして、周りの環境も考慮しながら土地を決めていただけたらと思います。

では次回は、この分譲地のCのような、
日当たりが悪そうな土地についてお伝えしていきたいと思います。

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ひかげとひなたの使い方

2021年08月20日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です☆

南に建っている家のせいで、敷地の半分近くが日陰になってしまう
約55坪の土地に建つ家の多くが、総2階建ての家です。

その理由は、日陰を避けて家を建てようとするからなのですが、
この結果、前回お伝えしたような使いにくい家になってしまいます。
また、薄暗く開放感もない家になってしまいます。

ですので、使いやすい家にするためには、
また明るく開放的な家にするためには、
そもそも根本から改善する必要があります。
根本とは、日陰を避けて家を建てようとすること、です。

では、この土地で家を建てる場合、どのような間取りにすべきなのでしょうか?

☑平屋という選択肢

土地の広さが55坪あれば、平屋を建てることが出来るので、
この土地では、平屋に出来ないかを考えてみことです。

しかし、平屋にすれば確実に日陰となる部分にまたがって
家を建てることになるため、
光の採り込み方を工夫しなければいけません。

では、家全体を満遍なく明るくするためには、
どのように採光を考えるべきなのでしょうか?

☑光の種類を知る

これを考えるにあたり、知っておくべきというか、
棲み分けしておくべきことが、
光にも種類が2つあるということです。
「直射光」と「天空光」の2つですね。

分かりやすく言うと、天空光とは北の窓から入ってくる光ですね。
つまり直射光が入ってこないはずの北の窓が1日中安定して明るいのは、この天空光が入ってきているからだということです。

そして、部屋の配置は、
この2つのどちらの光を入れたいかによって変わってきます。

例えば、リビングダイニングは直射光をたっぷりと採り込みたい場所ですよね?
ですので、南からの光がたっぷりと入る位置にレイアウトしたいですよね。

また、洗濯物を干すところにも日光がたっぷり当たるようにしたいので、
南からの光が入る位置にレイアウトしたいですよね。

では、この2つの場所以外に関してはどうでしょうか?
明るくあるべきではあるものの、かといって絶対に南からの光が必要というわけではありませんよね?

玄関。お風呂。トイレ。収納。
これらはもちろんのこと、寝室だって、南からの光に
こだわる必要はありませんよね?

そんなこんなで、これらを踏まえて2つの光をうまく使い分けながら部屋を配置していくと、
全ての部屋を満遍なく明るくつくりやすくなるというわけです。

もちろん、せっかくの南からの光を殺してしまわないためには、間取りのつくり方に工夫が必要になってきますが。

☑平屋が無理な場合

そして、土地や要望の都合上、その土地に平屋がおさまらない場合は2階部分をつくらざるを得ないのですが、
この場合も、出来るだけ2階部分を小さくすべきです。

2階を広くつくっても無駄にコストが上がるだけで、
使いやすさが上がるわけじゃないからです。

なので、この土地でどうしても2階をつくらないといけないとしたら、
出来るだけ2階は小さくしてもらえたらと思います。
要するに、できればベースは平屋で考えるべきだということですね。

もちろん、このような家の建て方をすれば、
居住性は格段に上がるものの、確実にコストは割高になるので、
同時に、コストを抑えるためのアイデアや工夫も必要にはなります。
ですがそれさえ出来れば、ありきたりの総2階建ての住まいに比べて遥かに使いやすく、遥かに住みやすく、
また、遥かに明るくて開放的な住まいが出来上がります。

ですから、明るくて居住性が高い家が手に入れられるように、
今回の記事を頭の片隅に置きながら家づくりをしていただけたらと思います(^^)/


























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土地で間取りが決まる

2021年08月13日SIMPLE NOTE

おはようざいます、クオリティハウスの橋本です!
世間はお盆休み。クオリティハウスも一応お休みですが、何かあれば対応できるようにしています!
休める時に休む!特に決まった定休日はありません。(笑)

さて、
例えば、あなたが家を建てる土地が東が道路に接している
間口11m×奥行き16.5mの55坪の土地で、
その南に2階建の家が建っており、そのせいで、敷地の半分ぐらいまで日陰になっているとしたら、
どのようなお家を建てるべきでしょうか?

さらに、南だけじゃなく、西と北にも家が建っており周囲を家に囲まれているとしたら、
そこにどのようなお家を建てるのが最も理想的なのでしょうか?


この場合、一般的には、
日陰になっている所を避けて家を建てようとします。

つまり、陰になっていない部分にだけ
家を建てようとするため、必然的に2階建ての家になるというわけですね。

そして、1階の日光が入ってくる場所にはリビングや和室をつくり、
日が当たらなくていい場所には、お風呂や洗面やトイレといった水回りを配置すると思います。

2階には、寝室や子供部屋といったプライベートルームを配置し、
出来るだけ、全ての部屋を日当たりがいい南に配置し、かつ、その南にはベランダをつくるのではないでしょうか。

さらに、道路面である東からも朝の光がたくさん採り込めることから、
東にも大きな窓をつくり、東と南からたくさんの光が
採り込めるようにすると思います。

これが、この土地に建つ、最もポピュラーな間取りです。

ですが、残念ながらこのポピュラーなお家は、
実際住んでみると、様々なデメリットを痛感することにもなります。

例えば、1階のリビングにつくった大きな窓から見える景色は、
「すぐ南に立ったお家の裏側」です。

つまり、エアコンの室外機や給湯器、
換気扇によって汚れた外壁や、ゴミが並べられた勝手口などを眺めながら暮らすことになります。

ですので、そうならないように、
隣との境界に目隠しを設置することになります。
そうしないとカーテンも開けられないので、
家の中が薄暗くなってしまうし、せっかくつくったウッドデッキも使いにくくなりますしね。汗

では、道路面につくった大きな窓はどうでしょうか?
これらの窓からは、光もたくさん入ってきますが、
同時に視線もたくさん入ってくるため、
カーテンやシャッターも開けることが出来ません。
そして、光が遮られ家の中が薄暗くなってしまいます。

また、2階につくった子供部屋は、
小さな子供たちにとって使いやすいのでしょうか?

もちろん、そんなはずはありませんよね?
子供たちはお母さんの近くで居たいものだし、
散らかしたおもちゃを片付けることもままならない子供たちが、
さらにそれを自分の部屋に持って行くとは考えにくいです。

つまり、リビングやダイニングに
荷物の全てが集中してしまうというわけです。
結果、片付けしにくい家となり、同時に、掃除もしにくい家になってしまうということになります。

この他、避けた日陰に出来た余白にも外構工事が必要となるため、
外構費用が余分にかかることになります。

ざっと挙げると、こういったことがこのお家を建てた場合に考えられるって感じでしょうか。

次のブログは、この土地にはどのような家を建てるべきなのか?
全く違う視点でお伝えしていきたいと思います。
この土地の可能性をより引き出す家づくりの考え方です!



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100坪あって、二階建て?

2021年07月31日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です。

下の図のように
家を建てようと思っている土地の
南に3階建ての家が建っていて、
敷地の一番北まで日陰になってしまうとしたら、
どのような家にすればいいのでしょうか?




もちろん、この答えは、
建築地の広さによって異なるのですが、
仮にこの建築地が100坪だとしたら
あなたなら一体どのような
家が建つと想像されるでしょうか?

この土地は、幸いなことに、
3階建の影響を受ける部分のほとんどが、
駐車場として使う部分であり、
家を建てる部分の南に建っているお家は平屋であるため、
そもそもそれほど日照を心配する必要がありません。

ですので、平屋のお家を建てるのが
最も妥当な選択となります。

もちろん、平屋を建てるとなると
3階建ての陰になる場所も出来るし、
3階部分から見下ろされることも想定した上で
間取りを考えなければいけないし、
西日を遮断しながら採光を確保する必要があるので、
これらを織り込みつつ、
間取りを考えていかなくてはいけませんけどね。

また、その土地でどんな家を
建てるべきなのかを考える際、
土地の形状や環境と共に
考えなければいけないことが 「予算」です。

では、あなたが家に使える予算が、
税込1800万円だとしたら、
あなたはどのような選択をされるでしょうか?

☑2階建はコスパがいい!?

多くの住宅会社が、
土地の広さや土地の環境に関係なく、
当たり前のように2階建てを提案します。
2階建ての方が、コスパがいいからです。

つまり、あなたが望む広さの家を
予算内で最も叶えやすいのが
寝室や子供部屋などを全て2階につくる
いわゆる総2階建ての家であるため、
その提案が基本となるわけですね。

では、1800万円という予算では、
具体的にどのような2階建の家になるのでしょうか?

おそらく、その家は1階にリビングダイニングキッチンと
小さなタタミコーナーがある家になるでしょう。
そして、2階には人数分の子供部屋と無駄に広い寝室をつくり、
かつ、本来1階につくるべき納戸をつくることでしょう。
また、ベランダも広くつくってくれることでしょう。

しかし、この家は使いやすいお家となるのでしょうか?
明らかに、暮らしの中心となる1階に、
部屋も収納も足りないお家になるのではないでしょうか?

また、わざわざ2階に上がるのが面倒くさい子供たちが
自分たちの荷物をリビングに置いていくため、
よりいっそう1階が散らかる生活感満載の
雑然とした家になりやすいのではないでしょうか?

敷地も余白が多くなり、
外構工事にも余分なコストが掛かってしまいますしね。

いかがでしょうか?

多くの住宅会社が、
平屋は高いという理由から
きっと2階建ての家を提案することでしょう。
平屋が建つ土地であるにもかかわらず。

しかし、建て方によっては
平屋は高くなるどころか、
むしろコストを抑えることが出来ます。

もちろん、そのためには、
あなたの頭の中にこびりついている
いろいろな家づくりの既成概念を
一旦捨てていただかないといけませんけどね。

ということで次回は、
弊社なら、この土地にどんな家を提案するのか?
についてお伝えしていきたいと思います。

それでは、、、

続きを読む

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