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平屋の良いところと悪いところ

2021年02月17日SIMPLE NOTE

こんばんは、クオリティハウスの橋本です。

家の基本は『平屋』なので、
『平屋』がその敷地におさまり、
かつ暮らしの快適性に支障をきたさないのであれば、
そうすべきです。

というわけで、今回は平屋について、
良し悪しの両面から考えていきたいと思います。



では、まずは平屋の悪いところ、
というよりは懸念点についてから。

☑平屋の懸念点

その1:高いんじゃないか?
多くの方が当たり前のように
2階建てのお家を建ててしまうのは、
これが一番の理由ではないでしょうか?
住宅会社に行くと、当たり前のように
“平屋は高いですよ!”と言われますからね。

その2:土地がかなり広くないとダメなのではないか?
そして、これも1と同時に考えてしまう懸念点ではないでしょうか?
実際、住宅会社や不動産屋からそう言われたことを理由に、
平屋を諦めざるを得なくなった方も数多くいらっしゃることでしょう。

その3:家に囲まれている場合、暗くなるのではないだろうか?
周囲が家に囲まれているところで平屋を建てた場合、
家が暗いのでは?と考えるのも当たり前のことです。
実際、2階建てに比べて敷地いっぱいに建てる平屋の場合、
光の採り込み方に工夫をしなければ、
周囲の建物に光を阻害されてしまい、
家の中が暗くなってしまいます。

その4:予想を上回る増水時に逃げ場がないのではないか?
2階をつくっていないと、
もしもの時に逃げ場がないので困るのではないか?
というのも平屋の懸念点だと思います。
しかし、もしもの時のことも考慮して、
可能な限り敷地を高く設定はするものの、
予測不能な事態は、文字通り予測不能なため、
これに対する不安を完全に払拭することは難しいことです。

☑懸念点の対処法

以上が、平屋に対して感じる壁だと思いますが、
1〜3に関しては、全てただの誤解であり、
家づくりの進め方によって払拭出来ることばかりです。

まず、平屋は高いという認識ですが、
これに対する解決策は、
自分にとって不要だと思うところや、
無駄だと思うところを削ることによって
余分なコストをカットすることです。
つまり、必要なところはしっかりと残しながら、
家をコンパクトにするということですね。

例えば、2階建ての場合、
1階に余分に和室をつくろうとしますが、
全ての部屋が1階にある平屋の場合、
わざわざ余分に和室を作る必要はありません。
常時使っていない子ども部屋を
和室代わりに使えばいいからです。

また、2階建ての場合、
どうしても2階にたくさん廊下が出来てしまうのですが、
平屋にすれば、この廊下をカットしやすくなります。

部屋の広さに関しても、
コスト面も考慮して広さを検討することが大切です。
子ども部屋にせよ、寝室にせよ、
ぶっちゃけて言うと、ただ寝るだけの部屋ですしね。
だとしたら、そんなに広くつくる必要ありませんよね?

これらを積み重ねた結果、
住み心地や使い勝手に一切支障をきたすことなく、
2階建てと同じくらいか、あるいはより安い価格で
平屋を建てることが出来ます。

さらに、家がコンパクトになれば、
これに連動して土地も小さく出来ます。
家がコンパクトになれば、
50〜55坪ぐらいの土地でも
平屋を建てることが出来ますからね。

つまり、一般的な分譲地でも、
充分平屋を建てることが出来るというわけです。

しかし、土地が小さくなった場合、
より懸念されることが、
“家が暗くなるんじゃないか”という点ですよね?

この答えに関しては、
“日当たりが良い土地を買う”という結論に
安易に至ってしまいがちですが、
実は、それは正しい答えではありません。

日当たりが良い方向に大きな窓をつくれば、
家の中が丸見えになってしまうため、
カーテンによって、
視線とともに光まで閉ざしてしまうからです。

この正しい答えは、
土地に合わせて設計することです。
つまり、先ほどの土地の場合だと、
丸見えにならないようにしつつ、
光を確保するためにはどうすればいいかを
考えるべきだということですね。

しかし、これが出来れば、
土地の良し悪しに関わらず、
どんな土地でも明るく開放的な家を建てることが出来るし、
たとえ周囲が家に囲まれた分譲地だとしても、
明るく開放的な平屋を建てることが出来ます。

ということで、
世間一般で言われている平屋の懸念点は、
ほぼ全て設計によって解決可能である
ということをご理解いただいた上で、
今後の家づくりを進めていっていただければと思います。

その先には、
たくさんのメリットが待ち構えているわけですから!
ということで、次回は平屋のメリットについて。



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